こんにちは、アタックス・セールス・アソシエイツの酒井です。
昨年の11月からはじまった第五期「壁マネジャー」養成コースも先週の金曜日に全会場終了しました。
5ヶ月間で自身の組織の課題解決に取り組む本コースは、山北や私が受講者みなさんの「壁」となり、みなさんにマネジメントをやり切ってもらいます。
毎週、みなさまからマネジメントの実施状況を報告してもらいますが、どの会場でも毎回いろんなドラマがあります。
今回はそんなドラマから垣間見た、マネジャーたちが直面する一番の悩みとその対策をお伝えします。
この悩み、どんなものだと思いますか?
意外な悩みですので少し想像してみてくださいね。
マネジャーが抱える一番の悩みとは?
その悩みとはズバリ、「部下に注意できない」こと。
「えっ、そうなの?」って思われたかもしれませんね。
ではなぜ部下に注意できないのか?
そして壁マネジメントをすることでなぜ解決できるのか?
そのメカニズムをお伝えしますね。
部下に指導できない理由
部下に注意できない理由、それは
● パワハラを気にして厳しい指導がし辛いという理由からではありません。
● 部下に嫌われたくない
「目標に達成していないのであれば、それを注意すればいいいんじゃないですか?」と思われたかもしれません。
しかし、目標達成できていないからと言って、「目標達成していないじゃないか!」と部下に言ってもなんの解決にもなりません。 なぜなら、【何をすべきか】の解決策を部下に示せていないから。
また「部下の気が緩んでいるから」「最近、報連相をしてこないから」などマネジャーの主観に基づく判断で部下に注意しても、部下は注意されたことに納得できません。
それでは当然、部下の行動や姿勢は変わらないことを経験上、ご存知ではないでしょうか。
では、何を基準に注意すれば部下が変わるのでしょうか?
部下指導の基準は「行動ルール」をやり切ったかどうか
それは「行動ルール」をやり切ったかどうかです。
週に1件見積もりをとることを目的に、「毎日5件、お客様を訪問すること」をルールとして設定したとします。 例えば部下が4件しか訪問していなければ注意し、5件訪問するように指導します。
この指導をおこなう上で、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、毎日5件訪問したのに1週間で見積もりを1件も取れなかったときに、「見積もりを取れなかった」ことを注意することです。
壁マネジメントでは、部下が守るべきことは行動ルールで設定した行動をやり切ることです。
もし行動をやり切っても目的を果たせなかったのであれば、やるべきことは行動ルールの見直しです。
そして行動をやり切ったことをほめながらも、新しい行動ルールをやり切るようにうながしてくださいね。
先週、コースを修了したご受講者からもこの方法で部下指導をはじめたことで、
「部下にどう注意しようというストレスが減った」
「こちらがいろいろ気にかける前に、部下から報連相されるようになった」
「注意した後に、理不尽に怒ってしまったかな…と自己嫌悪に陥ることがなくなった」
「自分からのアドバイスを、部下が素直に聞くようになった」
という嬉しい声をいただきました。
ぜひあなたも、部下指導するときには、
● 部下とやり切る行動を握っているか
● その行動をやった/やってないを基準に注意しているか
を見直してみてくださいね。