新卒社員の入社に合わせ、研修や教育プランの準備も大詰めという会社も多いのではないでしょうか?
新卒入社の3人に1人が3年以内に離職すると言われるこの時代。
採用コスト・教育コストをかけてせっかく育てたのに、新入社員が定着しない…と悩んでいる企業様も多いのではないでしょうか?
そこで今回は壁マネジメントを使って新入社員の退職率を【50%から0%に】下げた事例をご紹介します。
これはアプリケーションの開発をしているA社のお話です。
この企業はWEBマーケティングの成長に合わせ、急激に拡大。事業の拡大に合わせ、社員の増員計画をつくり、毎年30名の新卒を 採用していました。
しかし定着率は低く、1年後、会社に残っているのは約半数…という状態でした。
もちもん新入社員研修を全くせず放置しているわけでも、毎日長時間労働・帰宅は終電…というわけでもありません。
2ヵ月間、しっかり新入社員研修をした後、現場でOJT研修を実施。
OJT研修時にも、週に1度は新入社員を集めフォローの時間を設け
手厚く教育しているようでした。
それでもOJTに入り半年ほどで退職する新入社員が後を立ちません。
どうしてだと思いますか?
研修すること・OJTをすることが目的になっていませんか?
新入社員の退職が相次いだ理由、それは驚くべきものでした。
A社では手厚い研修やOJTを実施しているにも関わらず、研修やOJTをすること自体が目的になっており、
週に1度、新入社員フォローのため面談の時間を設けているにも関わらず、マネジャーは新入社員が何につまずいているかをちゃんと理解できていませんでした。
ですので、いくらレクチャーをしていても、論点がずれており新入社員は業務改善できません。
そして新入社員たちは、いくらがんばっても成果が出ないので、「自分にはこの仕事は向かない…今ならまだ他のことにチャレンジできる」と考え、他社に移っていったのです。
業務の所要時間をチェックして、新入社員のつまずき具合を把握
このA社を変えた行動ルールは驚くぐらいにシンプルなものでした。
それは 新入社員全員に時間管理シートへ各業務の所要時間を記入することを徹底させたこと。
A社のマネジャーは新入社員教育については素人かもしれませんが、システム開発に関してはプロです。
「理解していればその業務をどれぐらいの時間でできるか」「つまづいている部分に合わせ、どういう知識を補強すべきか」などは すぐにわかります。
そこで新入社員たちが提出する時間管理シートを確認して、知識補強に必要な行動を新入社員に対しルール化し、 その行動に介入してやり切らせていきました。
その結果、新入社員が業務でつまづくことは少なくなり、自身で成長を実感できるようになりました。
そして指導したメンバーは1年経った後も、退職することなくA社で活躍しているそうです。
タスクの進行具合を見える化するマネジメントシート
壁マネジメントでは通常、スコアリングシートを使用して部下の行動状況をチェックしますが、A社のようなシステム開発やWEBサイトの作成などプロジェクト単位で業務の場合、タスクマネジメントシートを使用の使用をオススメしています。
このシートを使って、1週間単位でやるべきことが明確にわかるぐらいまでのタスクに落とし込むことで、「部下が期限までにやり切れているか」や「どこでつまづいているか」を確認することができます。
タスクマネジメントシートはこちらからダウンロードできますので、ぜひご活用くださいね。